
- ミシンの話
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洋裁を独学で覚えて、自分の好きな洋服をミシンで作ること
家庭科2の私が、独学で洋裁を覚えて、CADで洋服づくりをするまでになったというお話です。
みなさんはミシンで何が作れると思いますか?
また、ミシンを使って何を作りたいですか?
ミシンを購入した目的も様々かと思います。
子どもの幼稚園や保育園の入園でミシンが必要になったとか、
ショップを見に行っても自分好みの洋服が見つからなくなったとか、
空いた時間を利用してミシンで何か作ってみたくなった、などなど…
理由もいろいろあるとおもいます(^^)
私が今までの人生、購入したミシンは計3台(ロックミシンは除く)。
そういう私がミシンを購入したキッカケですが、一番初めは子どもが保育園に通園することになったからです。というのも、保育園独自の保育園グッズを作らなきゃいけなかったんですね(;'∀')
※ミシンで子どもどもにグッズ作らなきゃあかん
経験したことのあるママならご存知かと思いますが、保育園の入園が決まると、園で作成した製図プリントみたいなのを渡されるんですよ。
自治体や園によって、何を作るか変わるんですが、オリジナル布団シーツ・手提げ・上履き入れなんかは序の口でした。うちの子は引っ越しで3園ぐらいの保育園を渡り歩きましたが、すべての園が自作「ママの愛グッズ」を求めてくるんです。
もともと不器用で、学生の時は家庭科「2」の女な上に、バリバリフルタイムで働いていたので、そのプリントを渡されると「印籠」を渡された気分。夜な夜な、ほーんとうに泣きながら作っていました。
しかも当時のミシンは、「小物づくりならこんなんで十分よ!」と購入した2-3万のミシンでしたから、縫いづらくって溜まりませんでした。(しかも、安いミシンは送りがうまくできないから、余計に時間がかかるんです。)
次にミシンを購入したキッカケですが、体調を崩して仕事を辞めたおかげで時間ができて暇になったことです(;'∀')何か暇つぶしないだろうかーと模索したとき、「あー、ミシン…!昔は泣きながら保育園グッズ縫っていたけど、なんだかんだ楽しかったな」と思い出したんですね。
今までフルタイムで働いててお金も、まあまあ溜まったし~(うへ!)、家族のために使っていたマネーも自分のためにたまにはいっか~(うへへ!)、と「うへへうへへ」が増長して購入したのが、JUKI HZL-FQ65です。
※高価なミシン買って、いろいろ作ったるで!!
いや、JUKI HZL-FQ65って本当に縫いやすいんです。いい子なんです。
「自分、不器用ですから(だって家庭科2だったし!!)」って思ってた私。JUKI HZL-FQ65を手に入れて、まずは小物づくりから始めたんですね。ミニバッグ、コースター、クッションカバー、ブックカバー、帽子などなどです。
驚くほど、JUKI HZL-FQ65のミシンはサクサク、トラブルもなく、すぃすぃ縫ってくれる頼もしいやつ。え?あたし、家庭科5もらえんじゃん?!って、錯覚するほど。
若かりしころは、「高いミシン買うなんてバカみたい」ぐらいに思っていたこともあった私ですが、ミシンっていいお値段するほど、いいものなんだと痛感しました。
で、私、一通り、ミシンで小物づくりをしました。で、ミシンで縫う小物ネタが尽きたとき、私でも洋服づくりできるかな?って勘違いしたんです(笑)優等生の「JUKI HZL-FQ65」様のおかげで。
そこから、洋裁をし始めました。
洋裁ってどう始めたらいいんだろう?って、本当に手探りでやる感じです。自分で本当に洋服が縫えるか心配だったので、まずは図書館に行き、自分好みの洋服が掲載されている洋裁本を借りました。
製図やパターン数、作りによって、工程や難易度は変わってくるのですが、このときはどんな服が簡単で縫いやすいかなんて、まだ本を見ただけでは、知識がなく、わからない状態です。
借りた本はこちら、Robe Rouge ~伊藤まさこさんがデザインする、すっきりかわいい大人の服この洋裁本から、初めて作った洋服がノースリーブブラウスです。
今思えば、無謀でしょ、あんた!!的な気持ちもしますが、何とか作れました。
ただ、洋裁を始めたいという方いましたら、今ならまずおすすめするのは、ゴムスカートでしょうか、やっぱり。この時の私に言ってやりたいぐらいです。
でも、とっても楽しくって。ミシンで洋服が作れるなんて、昔の自分では想像できませんでしたから!! しかも、着れるんです。嬉しくってルンルンしてしまいます。
ここから、どんどん図に乗り、図書館で洋裁本を借りまくりました。 前回のは難しかったから、今度は「真っ直ぐ切って、まっすぐ縫える」やつだ! ということで、渡部サトさんの「直線縫いなのに驚きの形 チュニックとワンピース」です。
掲載されている洋服はとてもかわいく、作りたいものがたくさんあったのですが、ただ作ってみてわかったのは、「真っ直ぐ切って、まっすぐ縫える」タイプの洋裁本だと、服のラインがきれいに出ないこと。自分は洋服のラインがきれいに出る服が好きなので、今度はそういったことを重視するようにしました。
そのうち、図書館の洋裁本では足らなくなって、自分でも購入し始めます。
で、行きついたのが、「ミセスのスタイルブック」と「レディブティック」です。洋裁雑誌ですが、自分で製図して作るものが多く掲載されています。もちろん、一部の洋服では型紙も付いています。
製図のやり方もいろいろ。「囲み製図」・「文化式製図」・「ドレメ式製図」と様々です。
「ミセスのスタイルブック」と「レディブティック」にも、ちょっとした「製図の仕方」的なものが載っているんですが、正直、はじめはちんぷんかんぷんです。「ミセスのスタイルブック」と「レディブティック」の過去の付録や特集で掲載されていた「製図の仕方」をAmazonで取り寄せたりして、覚えていきました。
ちなみに、私が洋裁の製図を覚えるにあたって、はじめに参考にした本は下記です。
1、[ミセスのスタイルブック2012年10月号臨時増刊]秋のスタイルブック
2、洋裁百科
この2冊を手に、まずは簡単な「囲み製図」からスタート。
また、「レディブティック」から実物大の婦人原型を取り寄せて、文化式製図やドレメ式製図にもチャレンジしました。
はじめは製図を手で引いていたのですが、調べてみると洋裁CADというものがあることに気が付きました。フリーで提供してくれているものを利用して、手ではなくPC上で製図をしていくことにしていったのです。
PC上で製図をすることにより、サイズが変わったとしても、数字を入れ替えればいいだけなので、とても便利です。また、PC上で製図したものをPDF化して、セブンイレブンなどのプリンターで印刷をすることも、とても容易です。
※洋裁CADで作ったパターン
洋裁CADのマニュアルはサイトに記載されています。そのうち、当サイトでも洋裁CADで製図をする方法を紹介してみようかと思っています。
高性能なミシンを手に入れ、小物づくりでは終わらず、今では独学で洋服づくり、洋裁を楽しんでいます。ミシン好きが高じて、ミシン屋さんに就職するなど、洋裁好きのミシンバカといいますか…(;'∀')
現在、ミシン屋さんは退職しましたが、今でも独学で洋服を作ったり、自分で手作りした洋服を仕事場にも着ていきます。「すてきね。どこで買ったの?」と言われると、お世辞とは言え、うれしいものです^^
初心者だし、不器用だし、ミシンはもってのほか、洋裁なんて習ったことないし…と躊躇しているのであれば、ぜひ!チャレンジしてみてくださいね。独学でも製図は引けますし、洋服も作れます。